~~~~~ 1、期待 年度末と桜の季節で書き入れ時の飲食店を、コロナ人災による苦境の波が襲っている。 これまでたびたび書いてきたけれど、経済活動とコロナ感染対策を両立させるには、徹底した検査によって感染している人を洗…
カテゴリー: 新型コロナウイルス問題
【新型コロナウイルス問題29】歴史上の共通点⑦ どうすればよいのか(後編)
~~~~~ 1、理性 「私たちは歴史の客体であると同時に主体です。ですから、私たち自身が過去を学び、その中から未来を現在の延長とは違うかたちで想像できるわけです。そうやって歴史的な存在であり続けようとするならば、我々は、…
【新型コロナウイルス問題28】歴史上の共通点⑦ どうすればよいのか(前編)
~~~~~ 1、多忙 大学の年度末、とくに1月から2月の前半は、とても忙しい毎日です。 ゼミ生の卒業論文、修士論文の仕上げを支援しつつ、論文発表会の練習での意見交換。 それと並行して、各科目のレポートの採点と成績付…
【新型コロナウイルス問題27】歴史上の共通点⑥ 重苦しい空気と厳罰化(後編)
~~~~~ 7、理性 それゆえ、正当な批判を抑圧し、自分たちこそ「正義」だと示したい、という欲望の問題は、それが完全に政治的かつ私利的な欲望であって、暴走すればするほど、目前の非常事態の根本的解決に必要な、客観的把握を…
【新型コロナウイルス問題26】歴史上の共通点⑥ 重苦しい空気と厳罰化(中編)
~~~~~ 4、逆転 厳罰化による効能は、それだけではない。 法を厳罰化することができれば、法をやぶる飲食業者こそが悪で、それを取り締まる自分たちこそが善なのだ、正義を執行する者なのだという、わかりやすい善悪の二元論…
【新型コロナウイルス問題25】歴史上の共通点⑥ 重苦しい空気と厳罰化(前編)
~~~~~ 1、疑問 しかし、通常国会にあわせて審議された政策は、そうしたきめ細やかな対応とはまったく逆行する方向へと進んだ。政府は、政策に従わない事業者への厳罰化という、街の文化の多様性をなくしてしまう方向での法改正…
【新型コロナウイルス問題24】歴史上の共通点⑤ 利権
~~~~~ 1、利権の存在が隠されなくなった 新型コロナウイルスのパンデミックが発生して以降、驚かずにはいられない出来事のダントツ1位は、コロナ禍でおおくの業界が苦境に立たされ、たくさんの人が生活苦にあえいでいるにもか…
【新型コロナウイルス問題23】歴史上の共通点④ 多様性のはく奪の結果としての、経済危機(後編)
~~~~~ 5、飲食業界の受難 ひるがえって現代に時を戻し、現在のコロナ禍にたいする政府の対応から考えてみたい。 政府は、会食こそが感染拡大の最大の要因だといわんばかりに、緊急事態宣言の「発出」された地域にある飲食業…
【新型コロナウイルス問題22】歴史上の共通点④ 多様性の剥奪の結果としての、経済危機(前編)
~~~~~ 1、近未来を占うために歴史に学ぶ ここまで、②人災であるにもかかわらず、①〈竹やりの精神〉で不十分な対応しか為されない中で、③国民のいのちが軽く扱われてしまったという、戦争とコロナ禍との共通点を描いてきた。…
【新型コロナウイルス問題21】歴史上の共通点③ 軽く扱われるいのち(後編)
~~~~~ 4、いのちが軽く扱われた戦争 国民のいのちが軽んじられている、という点からいえば、戦争中も同じだった。 防空法ができた結果、都市住民は、避難するよりも消火活動をするよう強制され、多くの人がいのちを落とした…