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1、いつもと違って見える彼岸花
図書館裏の、趣のある路地に、今年も彼岸花が咲きました。
曇っているからか、より赤身の深い凛としたいでたちで、考えごとをしながら歩いていたにもかかわらず、目に飛び込んできました。
いつもの年なら、何気なく見ているだけの彼岸花ですが、今年はいつもと違って見えました。
なぜなら、私にとって、「死」というものを意識せずにはいられない夏だったからです。
初夏のこと。毎年受けている検査で、体のある部位にガンが見つかったのです。
精密検査を経て、8月、手術を受け、ある臓器の半分を失いました。
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2、いろんな思いが浮かんでは消えた夏
ガンがどれくらい浸潤しているか分からないなかでの手術だったので、ほんとうにいろいろと考えさせられました。
〈やりたい研究が、未完のままに終わるかもしれない。〉
〈こどもの成長を、大人になるまで見届けられないかもしれない。〉
何ともいえない恐怖や圧迫感が襲ってきました。
これまでも、大事な人をたくさん病気で失ってきたけれど、自分が当事者にならないと分からないことがあるんだと痛感しました。そう思うと、大事な人の病気であっても、これまではどこか他人ごとだったのかもしれない、と反省させられました。
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3、更新できず、ごめんなさい・・・
切除した部位の病理検査の結果では、幸い転移は認められないとのお話で、安堵しています。
まだまだ体調は正常とはいえず、疲れやすいです。恥ずかしながら、自治会の清掃に1時間参加しただけでグッタリしています・・・が、手術から1か月以上が立ち、少しずつ体力も回復してきているかな、という感じもしています。
4月に単著の紹介をしつつ、ブログ記事の更新を頑張ります!とお伝えしましたが、こういうわけで、なかなか更新できずにおりました。本当にごめんなさい(汗)
ですが、同じ体験をした先輩方からは、「とにかく1年くらいは無理しないこと!」と、どなたからも激励の言葉を頂いております・・・なので、更新は、当面のあいだ、また滞りがちになるかと存じますが、どうかご寛恕ください(笑)
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4、早期検査、早期発見
検査を受けたときは、まさかガンが見つかるとは思っても見ませんでした。いつもの年と同じく、小さいポリープがみつかり、その場で切除してもらって終わりだと思っていました。
だから、「簡単に切除できない部分が見つかった、ガンかもしれません」、と先生に言われたときは、本当に頭が真っ白になってしまいました。
幸い予後がよかったことから、ガンは、早期検査、早期発見が大事だと、身に染みてわかりました。
みなさまも、お忙しいとは思いますが、体の不調を感じたら、ためらわず、信頼できる病院で受診なさってください!!!