◆夢の中で声をあげるCくん
ゆうべ、未明の午前3時ころ。
寝ているさなか、2歳の三男Cくんが、突然、
「パパ~、パパ~!」
と何度も声をあげ始めた。
私はすぐさま、
「大丈夫、パパはここにいるよ~」
と呼びかけた。
その声に、夢の中で安心してくれたのか、夜泣きに発展することなく、Cくんはまたスヤスヤと眠りについた。
怖い夢を見たらしいときは、いつも「ママ、ママ~!」と叫ぶCくん。
「パパ~!」は初めてだった。
とっても嬉しい気持ちになって、私もまた眠りについた。
◆フツフツと頭をもたげてきた疑問
でも・・・とはたと気になった。
ゆうべのCくんの叫びは、怖い夢のなかで助けを求める声だったのだろうか?
考えれば考えるほど、気になって仕方がなくなってくる。
そんな疑問が頭をもたげてきたのには、理由がある。
Cくんは、保育園から帰ってくると、お腹が空いているので、いつものようにお菓子をせがむ。
まずは、ママに「これあけて。」と頼む。
でも、ママはなかなか許してくれない。
だからいつも、Cくんは「パパあけて~」とせがんでくる。
その次に言うのが、「ママいいんだって!」
ママは空けるのを許してくれている、だからパパが開けても怒られないよ・・・。
それを信じて開けたあとのいきさつは、みなさんご想像のとおりである。
◆イザ!というときの私って・・・
「こら~っ!」とママにやさしく怒られるという結果が分かっていても、かわいさのあまり、どうしてもお菓子の袋を開けてしまう私。
パパのところに行けば、ママに気付かれない限り開けてくれる!と、Cくんもわかっている。
だとすると、ゆうべの夢は、もしかしたら、怖い夢をみた叫びではなくて、食べたいお菓子の袋を開けてほしいという懇願だったのではないか?
だから、夜泣きにまで発展しなかったのではないか?
そうした疑問がフツフツと頭のなかにもたげてきて、離れなくなったのだ。
夢の中でおばけに追われる、イザ!というとき、Cくんの助けを求める先が、いつもママで、自分ではない悲しさ・・・。
もしかしたら、夢のなかでまで、お菓子を食べたいイザ!というとき、2歳のCくんに便利なパパとして扱われているのかも、というおかしさ。
そんな気持ちが複雑に織り交ざって、ついついニヤけてしまう自分がいるのでした。