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週末になってからも、こどもの進学に関することや宛名書きなどいろいろありまして、なかなか時間が取れずにおります。そこで、今日もまた、インコのお話の続きです。
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1、モモちゃんⅡ世、大きくなる
ナナちゃんのあとをついで家族になった、モモちゃんⅡ世。
大盛で3食のエサを食べ、ぐんぐんと大きくなっていった。
赤ちゃん用のエサのため、お湯でネリネリし、ちょうどいい温度まで下げて食べてもらう必要があるものだから、昼間は職場が近い私が帰宅し、昼食の用意をする。
用意したエサをもってかごの前に来ると、我慢できないのか、モモちゃんは必死にギャーギャーとわめいている。こうなると、手にとってエサをあげる姿勢にするまでが、ほんとうに大変!
なんとかエサをあげ始めるのだけれど、首をぶるぶるっと振るたびに、エサがまき散らされてしまうから、あと片付けも一苦労! でも、手のうえで一心不乱に食べる姿は、ほんとうにかわいかった。
こうしてモモちゃん(ふだんは「Ⅱ世」をとって呼ぶ)はどんどん成長し、まだぎこちないのだけれど、部屋の中を飛び回れるようになっていった。
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2、モモちゃん、大やけど!
そうして、ちょうど1週間たった、1月11日。鏡開きの日。
K子さんは、いつもの年と同じように、ぜんざいを作ってくれていた。
このとき、事件が起こった。
リビングにいたモモちゃんは、バタバタバタと、覚えたてのぎこちない飛行技術で台所に飛んでいった。このとき私は、その姿を〈元気だね~〉と思いながらリビングで見送っていた。
その直後、K子さんの驚く声と、モモちゃんの「ギャギャ!」という声が聞こえてきた。
なんと、モモちゃん、ぜんざいがぐつぐつ煮立つお鍋のなかに飛び込んでしまったのである!
K子さんは、とっさにお鍋の中に手を突っ込んでモモちゃんを払いだした。遠山郷の霜月祭で行われる湯切りのぜんざい版だ。そして、K子さんはすぐ、モモちゃんを冷水で冷やした。
そのあと、一時はなんとか復活してくれたようにみえて安心したのだけれど、だんだん肩で息をするようになっていった。
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3、モモちゃん、病院へ
心配したK子さんがネットで調べてみたら、小鳥にとって、やけどは死に至りかねない大事故なのだということが判明した。
そこで急遽、K子さんがモモちゃんを連れて動物病院へ。
診察の結果、おなかは部分的なやけど、足は全体的なやけどで、この3日くらいが峠だろう、という診断だったという。
みんな、茫然としてしまった。
〈また、家族を失ってしまうのだろうか・・・〉
K子さんは、自分を責めて涙していた。
モモちゃんⅡ世には、何とか元気になってほしい。
私たち家族の闘いが始まった。