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1、頂いたコメント
本日、11月19日付の拙ブログ記事「【公共事業と生活5】調布市の道路陥没事故、その後の動き」をご覧いただいた「国分寺崖線の水と緑」さんからコメントを頂いた。11月22日の日曜日、なんともうひとつの空洞が見つかったというのである!
~以下、コメントの全文を引用させて頂きます~
署名を取り上げていただきありがとうございます。
その後22日に2つ目の空洞が発覚しました。本来もっとも安心安全で唯一の財産でもある家の、真下が空洞、原因を発生させたかもしれない巨大トンネルだなんて、憤りと恐怖のどん底に突き落とされ、住民は必死でもがいています。
事業側は「掘進データ」を未だに開示しておらず、見つかった空洞の底辺も地層もわからないまま、充てん作業をしてしまいました。
第三者機関でもない同じ屋根の下の有識者委員会、これでは原因究明はおろか都合の悪いことは隠されてしまいそうです。
この外環道工事、絶対に止めなくては、住宅地を支える大地がズタボロにされて住めなくなってしまいます。
~コメントおわり~
コメントを頂いて、すぐ、積んでおくだけになっていた11月23日付の『東京新聞』探し出した。
23面。「深さ4メートル新たに空洞」という記事が飛び込んできた。
真上に住む方たちの気持ちを思うといたたまれないといっておきながら、こんな大事なニュースに気づいていなかった自分を恥じた。
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2、記事の地図を見て、愕然とする
『東京新聞』を購読されていない方は、ぜひ以下のURLから東京新聞の当該記事をご覧いただきたい。
武者小路実篤も愛した、国分寺崖線沿いに残る森。
そんな環境を求めて終の棲家を立てて越してこられた方が、もうここには住めない、ちゃんと工期と工法を示せ!と怒られるのは、当然だ。
それだけではない。記事の地図を見てほしい。
どうみても、すでにあけられてしまった外線トンネル上で、陥没事故が起き、空洞ふたつがみつかっている。
それなのに、ネクスコ東日本は、いまだにトンネルとの因果関係は不明だと言う。
不安で夜も眠れない、地域住民のかたがたのきもちがわかっているのか?
本気で原因究明をする気があるのだろうか?
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3、真相は究明されるのか?
有識者会議の座長は、日々の「掘進データ」を見ないと、一日どれくらいの土砂が搬出されたのかわからず、原因も究明できないといっている。
ところが、ネクスコ東日本は、いまだに日報を明らかにしようとしない。
あらたな空洞がわかったら、とにかく穴を埋めてしまう。
証拠を隠そうとしているのだろうか?
住民の方からの情報では、住民説明会も、最初は、チラシを配布した地域外の住民や関心のある市民、マスコミは来ないでくれと書かれていた。
なんだか、秘密のうちに終わらせたい、という意向がプンプン匂う。
しかも、コメントをくださった「国分寺崖線水と緑」さんが指摘されているように、有識者会議は第三者委員会ではない。あくまでもネクスコ東日本のお抱えだ。
なんの強制力も持ち合わせていない。
とにかく徹底的に情報公開して、いろんな研究者の知見を仰ぐという姿勢にあるとは思えない。
これで、ほんとうに真相を究明できるのか?
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4、安全でないなら、事業をストップするしかない
おまけに、この国の地下トンネルに関する法体系は、被害を受けた住民にたいしてあまりにも後ろ向きだ。
前も指摘したけれども、この国にはトンネル基本法がない。
大深度地下法では、こうなった場合に事業者が責任を負う仕組みが放棄されている。
真相が究明されそうな気配もない。
そうなると、同じような被害が、近い将来に起きる可能性が高い。
そうであるなら、一刻も早く、この事業は中止すべきではないだろうか?
《署名サイト》
「東京・調布市の住宅地で陥没!空洞!住民の知らない地下トンネル⁈大深度地下法の廃止と認可取消を求めます!」
11・23日の新聞をご確認いただきありがとうございます。
その後、地域ではボーリング調査が次々と行われていますが、未だにそこからわかったことは開示されていません。
二つの空洞の充填作業は調査が不十分との声を尻目にして、12.3に終わったようです。
12・10の東京新聞では入間川をはさんで40mのところでも深刻な亀裂やひび割れが発生していると報じられました。深度5以上でしか起きない液状化の可能性が指摘されています。
何万年とかけて作られた地層をボロボロにし、不幸な犠牲を払ってまで、道路はいらない。外環道路は誰のため・・・・・・・?
18日午前に有識者委員会が開かれ、午後記者発表があるようです。
国分寺崖線の水と緑様
11月28日に引き続きまして、崩落事故以降の動きをお知らせいただき、誠にありがとうございます。
今朝、東京新聞を郵便受けからとりましたら、NEXCO東日本が陥没事故の原因をトンネル工事が原因と認めたと書かれていて、いったんは安堵いたしました。
そのあと、職場に行って学会発表を行い、帰宅して記事を読みましたら、どうも一筋縄ではいかないようですね。
今後も注視していかなければ、と思っております。
ひきつづき、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
ものぐさ講師