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1,コロナ対策が遅れたのは、憲法のせい?
コロナ対策の遅れは、緊急事態条項が憲法にないからだ、という理屈・・・。
この1年半の動きをまるで振り返れていないこの理屈のおかしさについては、弊ブログでも5月に入ってから強調してきました。
緊急事態条項があったところで、平時からの有事対策が怠られていたら、いざというとき歯が立たないという現実が浮き彫りになっているのが、いまの社会の姿なのですから・・・。
具体的な例をあげれば、政府が、関連する国立の研究機関への運営費を削減したり、ワクチン開発への公費助成を打ち切ったり、大阪府が、感染症対策の部署や機関を廃止したり、公立病院や保健所を削減したりしてきたこそ、たいへんな状況になってもコロナが抑えられないのでは、とほうぼうで指摘されています。
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2,せやろがいおじさんの指摘
これらの事例は、平時の準備不足や政策判断ミスであって、憲法にはなにも関係がないのです。
だから、憲法に緊急事態条項を創設し、非常時大権を発動してみたところで、意味はありません。
コロナ禍が抑えられないのは、国民のいのちにとって重要な政策を優先してこなかった政治そのものの姿勢にあるのであって、憲法に原因があるわけではないのですから。
この点で、せやろがいおじさんの指摘は、とても分かりやすいです。
コロナ禍と憲法の緊急事態条項とが、いかに全く関係ないか。
緊急事態慣れして、緊急事態条項まで大丈夫的な空気が醸成されるのが、いかにヤバイ状況か。
とても面白い比喩でわかりやすく、勉強になりました。おススメです。